小児外来
小児外来について
当院では、発熱・風邪・気管支炎・下痢・嘔吐・胃腸炎・発疹などの急性疾患、やけど・ケガなどの外傷、それ以外のさまざまな疾患にも適切な診療を大切にしています。お子さんの気になる症状やお困りごとは、当院に何でもご相談ください。
こんな症状の方が来院されています
- 発熱
- 咳
- 鼻水、鼻づまり
- 頭痛
- 腹痛
- 下痢、便秘
- 嘔吐
- 耳の痛み
- ひきつけ(痙攣)
- 湿疹
- 外傷(すり傷、切り傷、やけど)
- など
こんな疾患に対応しています
- 胃腸炎
- 各種ウイルス感染症
- 熱性痙攣
- とびひ
- アレルギー性鼻炎
- 小児ぜんそく(気管支喘息)
- 食物アレルギー
- など
当院で行える検査
血液検査
注射で少量の血液を採取します。検査結果では、数値から感染状況や身体の状態などをチェックできます。
アレルギー検査をはじめとした院外血液検査
血液検査から、卵・牛乳・小麦・甲殻類などの食べ物、ハウスダスト、花粉、動物の毛などのアレルゲンを検査できます。また、肝機能や腎機能の様子、ホルモン検査も採血からチェックが可能です。
尿検査
尿に含まれるタンパク質の量を測定し、血尿や尿白血球の有無をチェックします。特に小さなお子さん(乳幼児)の場合、尿の採取に時間がかかるため、検査結果をお待たせする可能性があります。
各種迅速検査
アデノウイルス・ヒトメタニューモウイルス・ロタウイルス・RSウイルス・マイコプラズマ・インフルエンザ、溶連菌、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などの検査が可能です。また、検便によるノロウイルス、ロタウイルスの検査も行なっています。問診や身体所見、過去の病歴や周囲の感染状況などを考慮しながら、必要な検査だけをスピーディーに行います。
弱視スクリーニング検査
「見ること・見えること」は必須の身体機能です。生まれたばかりの赤ちゃんが歩いたり、話し始めたりする成長と同じで「目」にも成長期があります。
お子さんの目は見えていないかも知れません。
そしてそれに気付いていないかも知れません。
目が悪いことは、日常生活では気付けない場合も多いのです。「目が悪い」ことに気付くためには専門のスクリーニング検査が必要です。早く気付くことで、お子さんの明るい未来につながります。
50人に1人のお子さんが「弱視」がある可能性があります。子どもの目の「弱視」は2~3%の確率でおこっています。しかし弱視は早期に発見されれば有効な治療が可能です。4歳以下で治療が開始できれば95%の弱視は改善できます。お子さんの弱視治療は早ければ早いほど高い効果が期待できます。12歳までの80%の学習能力は視覚を通じたものです。
弱視とは
私たちの目は網膜に像が映っただけではものを見ることができません。両目からのその像が視神経を通って大脳に伝えられてはじめて見えます。この道筋を視覚伝道路といいます。
毎日目を使って絶えずものを見ていないと、子どもの視力は発達しません。発達の途中になにかの原因でものが見えにくい時期があると、見にくい方の目は視力の発達が止まってしまいます。ものをはっきり見ることができにくい状態にあると、視覚伝道路に適切な刺激が与えられないことになります。子どもの視力の発達にはこの刺激が必要で、それのない状態だと視力の発達が止まり「弱視」になるのです。
弱視が良くなるかどうかは、視力の発達がどの程度、またどれ位の期間おさえられているかによります。程度が強いほど、期間が長いほど、弱視の回復は困難になります。弱視により、子どもの知的成長の障害、学力の発達のさまたげになることもあります。
こんな症状はありませんか?
- 視線が合わない
- 片目を隠すと嫌がる
- 目の動きが気になる
- テレビを近くで見ている
- ものを見るとき、顔をしかめたり、目を細める
- ものを見るとき、顔を傾ける
- 顔を回して横目でものを見る
- 明るい戸外で片目をつぶる
- 上目づかいで見る
目のスクリーニング検査
6ヶ月以降のお子さんであれば、ウェルチ・アレンのスポットビジョンクリーナーで簡単に短時間で、目の弱視危険因子を見つけるスクリーニングが可能です。乳幼児から成人までの「見る能力」を迅速かつ正確に検知します。
AAP(米国小児科学会:American Academy of Pediatrics)では3歳から5歳のお子さんには、通常の視力検査に加え、機器を使用した他覚的検査が有用であるとしています。
測定内容
- 近視 / 遠視 / 乱視 / 斜視
- 不同視(近視や遠視などで左右の目の度数差があること)
- 瞳孔不同(左右で瞳孔の大きさが違う状態)
子どもの心ケア
発達障害(ADHD)・学習障害(LD)・自閉スペクトラム症(ASD)など、お子さんの発達に対するケアも当院がサポートしております。
病気や障害というイメージが強いですが、当院では「その子の個性」だと考えています。お子さんが周りと違うのを悩む親御さんも多いですが、お子さんの個性と捉えて、一緒に向き合っていきましょう。親御さんの元気がない様子はお子さんにも伝わり、自己肯定感が低くなったり、「自分のせいで悩んでいる」と思い詰めたりする原因になります。お子さんの個性を理解し、褒めて自己肯定感を高めていくことが、お子さんが自分らしく成長できるきっかけにもつながります。
当院では親御さんからのご相談を受け、発達支援センターなどの施設のご紹介が可能です。近年では核家族化や共働きなどで、周囲になかなか相談できず、孤立しがちになるケースが増えています。親子間で悩むのではなく、まずはお気軽に当院にご相談ください。